様々な制度を利用した、育児と仕事の両立について

みなさん、こんにちは。
開発部の寺田です。

技術の話題ではありませんが、趣向を変えて新米ママエンジニアの日常という観点で執筆します。
昨年6月から出産のため産前産後休業と育児休業を取得し、今年の7月から復職しました。
このたび育児と仕事を両立するうえで、わたしが利用した又は利用している国の休業制度と社内制度をご紹介いたします。

制度

・産前産後休業制度
母体保護のため法律に定められている制度で、産前は出産予定日を含む6週間(胎児が2人以上の場合は14週間)、産後は出産予定日を含む8週間を休業することができます。産前については権利のため、妊婦が望めば出産前日まで働くことができます。産後については6週間は義務として休業することとなり、6週間を過ぎると妊婦が望めば医師の許可のもと働くことができます。
私は産前約3週間と産後8週間を休業させて頂き、ストレスのない状況で安心して出産に臨むことができました。

・育児休業制度
法律に定められている制度で、原則として1歳未満(1歳の誕生日前日まで)のこどもを養育するために取得できる休業制度です。
制度利用前は職場への迷惑を考えると、どれくらいの期間取得するべきか迷いましたが、エコモットでは育児休業を取得する場合、女性は1歳まで申請を行う人が多いということと、状況に応じて期間の変更も可能であるということから12か月の期間で申請しました。
保育園に入れない場合などには最長で2歳まで延長可能となっており、今回運よく保育園に入れたため、こどもが11か月のタイミングで復職しました。
育児休業を取得している間、会社からは給与の支払いはなくなりますが、国から育児休業給付金が雇用保険として支給されます。支給額は育児休業開始から180日目までは休業開始前賃金日額 * 育児休業期間の日数 * 67%で、181日目からこどもの1歳の誕生日前日までは休業開始前賃金日額 * 育児休業期間の日数 * 50%となっています。
また、年次有給休暇の権利発生のための出勤率の算定においては、法律で産前産後休業と育児休業を取得した日は出勤したものと見なされる形となっており、育児休業明けに有給休暇が付与される形となるため、育児休業明けの子供の体調不良にも備えられて安心です。
更には育児休業終了予定日の翌日の月の前月までは社会保険料も免除されるため、金銭的な不安も少ない形で育児休業を取得できました。
金銭面以外でも、休業前に会社から貸与してもらっているノートPCを会社に一時返却し、業務利用メールアドレス等の一時凍結処理等も行ってもらった為、仕事に関する連絡はなく育児に専念することができました。
不明なこと等については事前に人事の担当者へ伝えていた個人メールを通じてやりとりしたため、こちらも手厚くサポートしてもらえて、とても助かりました。

・テレワーク
エコモットでは、新型コロナウイルスを機にテレワーク環境の整備が行われ、私も利用しています。現在は月に2~3回出社する以外は、ほぼフルテレワークとさせてもらっています。対面で作業した方がよいこともあるかとは思いますが、子育てをする上ではテレワークの利用が心身への負担を大きく減らせるということを日々実感しています。
こどもが体調を崩して保育園から電話が入る時にはすぐにお迎えに行くこともでき、また、出勤時間が不要となるため、家事育児に割ける時間が確保できるというメリットを感じています。
しかし、出勤がないため運動不足になりがちというデメリットはあります。また、人によっては子供が他にもいるために作業スペースがとれないといった状況となるかもしれません。

・育児短時間勤務
法律では、3歳に満たない子供がいる社員に対して短時間勤務を認めなければならないと定められていますが、エコモットではそれよりも長く、小学校就学の始期まで短時間勤務の取得が可能です。復職前の業務時間は 9:00-18:00 でしたが、現在は 9:00-16:00 と3/4の時間に減っています。
短時間勤務は1回の申請につき1カ月以上1年以内の期間で取得することができ、期間満了のタイミングで状況に応じて短時間勤務を継続するかフルタイムに戻るかを決められる仕組みとなっているため、育児と仕事の状況と、あとは家計状況を見ながらフルタイムに戻るタイミングを計ることができます。
短時間勤務を活用して、保育園お迎えまでの間の時間に家事をしたり、離乳食を作ったりと家事・育児に充てることができるため負担がかなり減ります。
ただ、短時間勤務の間は残業は発生しないという前提のため、みなし残業手当はなくなり収入が減ります。

1日のスケジュール

制度を利用している現在、私の1日のスケジュールはこのような形となっています。

6:00 – 7:30 起床、こどもの朝食、準備
7:30 – 8:00 登園
8:00 – 9:00 自身の朝食・後片付け、食事の準備(食材を切るのだけ事前にやっておく等)、掃除洗濯など
9:00 – 16:00 業務時間
16:00 – 17:30 買い物、食事の準備、(余裕があれば)近所をランニングなど
17:30 – 18:00 降園
18:00 – 20:30 夕食・後片付け、こどもと遊ぶ、お風呂、就寝準備
20:30 – 21:30 寝かしつけ
21:30 – 残った家事、自由時間(読書など)

上記の各種制度を利用することで時間的なゆとりができ、子供にも笑顔で接することができています。
また、周囲の方の理解とサポートがあるからこそ、働くことができていると強く実感しています。
エコモットにはフレックス制度もあるので、今のタイミングでもフルタイムに戻ることも不可能ではないのですが、その分時間に追われて肉体的にも精神的にも負担となることが想像できるので状況を見て、自身と家族と相談しながら考えたいと思います。
また、日々生活していると現状維持バイアスがかかりがちですが、読書と運動をする等して有意義な時間を設けたり、作業のスピードアップといった目標を設定するなどして現状改善にも努めていけたらいいなと思っています。
まだ、子供も小さいので悩むことの種類も少ないかと思いますが、ひとつひとつ乗り越えてママとしてもエンジニアとしても成長していけるように頑張ります!