みなさん、こんにちは。IoTソリューション事業部の薄木です。
「今回は、2023年8月頃に政府が2024年度予算の概算要求で、脱炭素に向けたグリーントランスフォーメーション(GX)分野に2兆円超を要求するというニュースが発表されて以降、巷で注目を集めている「GX」について、エコモットの事例とともにご紹介させていただきます。
GX(グリーントランスフォーメーション)とは?
「グリーントランスフォーメーション(Green Transformation)」とは、環境への配慮と経済成長を中心に据えた組織や社会の変革を指す用語です。
環境への影響を最小化し、生態系の健全性を保つことを目的としており、排出ガス削減・再生可能エネルギー・廃棄物削減・生態系保護など、さまざまな方法で実現されます。
また、それらを経済成長の機会と考え産業競争力の向上や、社会全体の変革につなげることで持続可能な未来を築くことができるとされています。
「多くの国や地域がGXを奨励し、促進するために法律や規制を導入しており、日本でも政府が2024年度予算の概算要求でGX分野に2兆円超を求める案を提示しています。
さらに、企業や政府だけではなく、一般の人々や消費者の環境への意識が高まり、環境に優しい製品やサービスへの需要が増加しており、企業・政府・個人が協力し、持続可能な社会を実現するために取り組んでいます。
2024年度予算の概算要求でGX分野に2兆円超
人々の環境への意識は年々高まってきており、新たな価値として注目されている
ここで、今までよく耳にした「DX」や、株で注目され始めている「SX」と「GX」の違いをご説明いたします。
DX(デジタルトランスフォーメーション)
DXは主にテクノロジーとデジタル化に焦点を当てた変革を指します。
組織やビジネスプロセスをデジタルテクノロジーを活用して最適化し、効率化し、イノベーションを推進します。DXの目的は、顧客体験の向上、プロセスの効率化、データ駆動の意思決定などが含まれます。
SX(サステナビリティフォーメーション)
SXは持続可能性と社会的責任に焦点を当てた変革を指します。
組織は、社会的および環境的に持続可能なプラクティスを採用し、企業の社会的責任(CSR)を強調します。SXは、社会への貢献、倫理的なビジネス慣行、従業員の幸福などを強調します。
GX(グリーントランスフォーメーション)
GXは環境への配慮と持続可能性に焦点を当てた変革を指します。
これは、企業や組織が環境への負荷を削減し、エコフレンドリーな実践を採用するための取り組みを意味します。エネルギーの効率化、再生可能エネルギーの利用、廃棄物の削減、カーボンニュートラルなビジネスプラクティスなどが含まれます。
エコモットのGX(ロードヒーティングの省エネ)
じつは、エコモットでは創業当初からCO2の削減を目的としたサービスを提供しており、すでにGXのビジネスモデルを作り上げています。
「ゆりもっと」は2007年の創業当初から手掛けているロードヒーティング(融雪システム)遠隔監視サービスで、札幌・北東北のマンション・商業施設を中心に普及が進み、現在では2,900以上の監視件数になります。
ロードヒーティングの燃料コストは1シーズン平均で42%も削減しており、すべての導入物件の総CO2削減量は年間39,000トン以上※1を誇ります。
これは、一般家庭における年間CO2排出量で換算すると10,234世帯をリカバリー※2していることになります。
※1当社CRMと独自の調査により総削減量を算出
※2全国地球温暖化防止活動推進センター「家庭からの二酸化炭素排出量(2021年度)」より算出
また、AIの導入により、監視オペレーター個々人のノウハウに頼ることなく、高度な画像処理機能、現地のピンポイントな気象情報と熟練した監視技術による運用データを基にした、AI技術により、融雪ボイラーの運転・停止判断をするため、高度なレベルで一定品質を担保することが可能となりました。
今後、AIに運用データを蓄積し継続的な学習により精度を高めるとともに、融雪ボイラーの運転・停止判断の考慮事項に、融雪設備の特性等も織り込むことで、監視業務の変革を目指しています。
年間39,000トンものCO2を削減している
AIによるオートメーションを目指している
ということで、「GX」と弊社の取り組みをご理解いただけましたでしょうか?
今後もIoT・AIテクノロジーにより、さらなるCO2削減を目指すと同時に、サービスの持続可能性を高めていきカーボンニュートラル社会の実現を目指していきます。