Starlinkを使って不感地帯でもIoTを可能に

こんにちは。
デバイスソフトウエア開発部の島崎です。

今回は衛星通信システムStarlinkと、
Starlinkを活用したエコモットのサービスについてのブログとなります。

Starlinkとは

StarlinkはアメリカのスペースX社が提供している衛星通信システムです。
一般的なインターネット接続は、有線または地上に設置された基地局との通信を
経由して行われるのに対し、Starlinkは衛星と通信を行いインターネットに接続します。

Starlinkの衛星は高度約550kmの低軌道に現時点で3000機以上打ち上げられており、
地球のほぼ全地域で衛星にアクセス可能(実際に利用できるのは日本を含めたライセンス取得国のみ)となっています。

Starlinkは以下の画像のように専用のアンテナと衛星通信を通じて
インターネットにアクセスしています。
ルーターを介してパソコンやタブレット、スマートフォン、IoT機器などをインターネットに接続させることができます。

アンテナは衛星と通信する都合で空が見える場所に設置する必要がありますが、
環境さえ確保することができれば基本的に日本中どこでも使用することができます。

その他の特徴としては、衛星が低軌道にあるため遅延が少なく、
通信速度も理想値で下り220Mbps、上り25Mbpsといった
高速と言っても差し支えのないものとなっています。

アンテナ上に積もった雪を溶かす融雪機能や屋外設置を想定した耐水防塵性能を備えており、
携帯電話の繋がらない山中や海上などの不感地帯でも高速なインターネットを利用することができることから注目を集めています。

エコモットでのStarlinkを利用したサービス

エコモットではこのStarlinkをビジネス向けに提供している
KDDI社の「STARLINK BUSINESS」と現場臨場検査システム「Gリポート」を
組み合わせたサービスを2023年3月より提供しています。

衛星ブロードバンド「Starlink」を活用した遠隔現場検査システムを提供

以下の画像のようにStarlinkを使うことで、
通常のGリポートが使用できない山間部やトンネル坑口付近などの携帯電話の繋がらない場所でも、
遠隔臨場を行うことが可能となっています。
先述した通りStarlinkは通信速度に優れているため、スムーズな映像とクリアな音声通信を実現しています。

遠隔臨場を行いたいが携帯電話圏外で実施できないといった内容などで
お困りの際はぜひともご検討ください。

Gリポートの詳細をみる

これから

エコモットでは今後、様々な既存のIoT製品をStarlinkと繋いでサービスを提供する予定です。

最後の写真は敷地内での動作試験時のものです。
周りにビルのある環境ですが、Starlinkのアンテナが自動で向きを変えて衛星を探してくれます。
問題なくインターネットに接続できたので、通信速度を測定してみると
下り36Mbpsと中々良い速度が出ていました。

 
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