デバイスソフトウエア開発部の板谷です。
2025年7月1日に配筋検査ARシステム「BAIAS®」の大型アップデートが行われました。
UIデザインを刷新し、より直感的で使いやすいシステムとなったBAIASを使った千鳥配筋の計測方法についてご紹介します。
千鳥配筋って?
千鳥配筋とは、鉄筋径が異なる鉄筋を交互に配置した配筋のことです。
アップデート前のBAIASでは、一度の計測で異なる鉄筋径のARマーカーを設置することができませんでしたが、最新版のBAIASを使えばこのような千鳥配筋の計測も可能です。
千鳥配筋の計測
それでは、壁方向の千鳥配筋を想定した計測手順をご紹介します。
(弊社に千鳥配筋の配筋模型がないため、鉄筋径が1種類の配筋模型を使用しています。)
千鳥配筋の計測は、ノーマルモードを使用します。
まずはノーマルモードの計測画面まで進みましょう。
ノーマルモードの操作方法は現場ロイドサポートのBAIASユーザーガイドをご覧ください。
1. 1種類目の鉄筋径の鉄筋を計測
マーカー設定のタテ筋に、最初に計測する鉄筋径の鉄筋情報を設定します。
ポイントは、平均間隔に設計間隔の2倍の値を設定する点です。
こうすることで、径が異なる鉄筋を飛ばした位置にARマーカーを設置できます。
- 鉄筋径:設置するARマーカーの鉄筋径
- 配筋本数:まとめて設置するマーカーの本数
- 平均間隔:まとめて配置するマーカー間の間隔 → 設計間隔の2倍の値
表示されたARマーカーを実際の鉄筋にあわせて、「+」ボタンをタップします。
設定した径のARマーカーが一括で配置できました。
2. 2種類目の鉄筋径の鉄筋を計測
続いて、マーカー設定のタテ筋に、次に計測する鉄筋径の鉄筋情報を設定します。
マーカーの色も変えることができるので、最初に設置したARマーカーとは違う色を設定してみます。
設定ができたら、先ほどと同様に表示されたARマーカーを実際の鉄筋にあわせて、「+」ボタンをタップします。
径の異なるARマーカーを設置することができました!
しかし、一括配置をしたため、縦3のARマーカーが微妙にずれています。
こんなときは撮影画面から位置調整が可能です。
3. ARマーカーの位置を調整する
撮影画面のマーカー設定で、「マーカー位置調整」をタップします。
右側に表示されるメニューで調整したいマーカーの矢印ボタンをタップして位置を調整します。
縦3の調整ができました。ずれている他のマーカーも同じように修正します。
4. 計測結果を保存する
調整が終わったら、模型全体が映るようにしてカメラボタンをタップします。
撮影プレビュー画面が表示されるので、「保存する」をタップすれば千鳥配筋の計測結果が保存できます。
終わりに
今回はBAIASを使用した千鳥配筋の計測方法をご紹介しました。
UI刷新により、ARマーカーの一括配置機能も使いやすくアップデートされたため、より作業の省力化が可能になりました。
リニューアルしたBAIASを今後ともよろしくお願いいたします。
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