ハノーバーメッセとは?製造業の未来を映す世界最大級の産業見本市


2025年12月5日(金)、北海道 AI×IoTビジネス共創ラボ主催のイベント「革新の力で、ビジネスを次のステージへ」が開催されます。
このイベントでは、東京エレクトロン デバイス株式会社 バイスプレジデントの西脇 章彦氏をお迎えし、ドイツメッセ社がドイツ国際見本市会場にて開催した世界最大の製造業イベント「ハノーバーメッセ2025(HANNOVER MESSE 2025)」の最新動向についてご紹介いただく特別セッションが予定されています。

ところで、この「ハノーバーメッセ」というイベント、ご存じでしょうか?
お恥ずかしながら、私はこのイベントのことを知りませんでした。
名前は聞いたことがあっても「具体的にどんなイベントなんだろう」と思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんなハノーバーメッセの魅力をわかりやすくご紹介します!

ハノーバーメッセとは?

ハノーバーメッセ(HANNOVER MESSE)は、ドイツ北部の都市・ハノーバーで毎年開催される世界最大級の製造業向け国際展示会です。
1947年の初開催以来、70年以上の歴史を誇り、現在では「製造業の未来を映すショーケース」として、世界中の企業や研究者が集まります。

製造、エネルギー、オートメーション、デジタル産業、ロボティクスなど、産業のあらゆる分野を網羅しており、技術展示だけでなく、政策・産学連携の発信の場としても注目されています。
出展社数は2024年実績で約4,000社・60か国以上、来場者も12万人を超えるなど、まさに“ものづくりのオリンピック”と呼ぶにふさわしい大規模イベントです。

 

どんな人・企業が参加するの?

ハノーバーメッセには、世界中の製造業・エネルギー企業・研究機関・政府関係者が参加します。
来場者数は毎年20万人を超え、各国の大手メーカーはもちろん、スタートアップや大学・自治体なども多数出展します。

特にここ数年は、サステナビリティ(持続可能性)デジタル変革(DX)をテーマにした展示が増え、「どのように環境負荷を減らしながら生産性を高めるか」という議論が活発に行われています。

つまり、ハノーバーメッセは単なる展示会ではなく、産業界・学術界・行政が一体となって未来の“産業社会”を構想する場所と言えるでしょう。

 

ハノーバーメッセが注目される理由

ハノーバーメッセが世界中から注目される理由の一つは、このイベントが「インダストリー4.0(第4次産業革命)」が初めて提唱された場であるという点です。

「AIやIoTを活用して製造現場をデジタル化し、人と機械が連携する“スマート工場”をつくる」という考え方は、2011年のハノーバーメッセで初めて公式に打ち出され、そこから世界に広まりました。

その後も、脱炭素社会に向けた「グリーンテック」や「水素エネルギー」など、産業界の大きなテーマは常にハノーバーメッセから発信されてきました。
つまりここでの発表は、“世界の製造業の次の10年を決める”といっても過言ではありません。

 

2025年のハノーバーメッセはここに注目!

2025年のテーマは、「Industrial Transformation – Energizing a Sustainable Future(産業変革 ― 持続可能な未来をエネルギーで支える)」でした。
また、キートピックスとして「AI in Industry」が掲げられており、スマートファクトリーという文脈でのAI活用(生成AIや自律型ロボット等)に関わる先進的なテクノロジーの展示や発表も多かったようです。

(出典:SeizoTrend「【現地取材】ハノーバーメッセ2025、急増する「データ共有圏のサブ組織」を最速解説」)

具体的には、次のような分野に注目が集まっていたようです。

  • AI×ロボティクス:生産ラインの最適化、自律制御による製造効率アップ

  • カーボンニュートラル工場:エネルギー可視化・排出量の最小化

  • 水素・再エネ関連技術:欧州発の水素社会構想を支える技術展示

  • デジタルツイン・スマートサプライチェーン:仮想空間での生産管理・物流連携

  • 人と技術の協働:AIを現場がどう使いこなすかという“人材面の課題”にも焦点

来年(2026年)に開催されるハノーバーメッセでも、製造業の未来を占う上で欠かせない最新トレンドが数多く発表されることが期待されています。
(参考:HANNOVER MESSE公式サイト)

 

なぜ日本、そして北海道に関係があるのか?

ハノーバーメッセには、日本からも多くの企業が参加しており、これらの企業によって日本の「ものづくりDX」や「GX(グリーントランスフォーメーション)」に関連する新技術を世界に発信しています。

また、北海道でも製造・建設・エネルギーなど多様な分野で、IoTやAIを活用した省力化・効率化の取り組みが広がりつつあります。これはハノーバーメッセで示される世界的潮流には多くの共通点があると言えます。

つまり、ハノーバーメッセを知ることは、北海道の産業の未来を考えることにもつながるのです。

 

北海道でハノーバーメッセ2025の最新情報をキャッチ!

こうした最先端のトレンドを、北海道でも直接学べる機会がやってきます!

12月5日、北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)で開催される
北海道 AI×IoTビジネス共創ラボ「革新の力で、ビジネスを次のステージへ」では、東京エレクトロン デバイス株式会社 バイスプレジデント 西脇 章彦氏が、ハノーバーメッセ2025で見た最新の製造業トレンドと、北海道におけるAI×IoT活用の可能性について語ります。

「ものづくり×デジタル」をテーマにした世界の最新潮流を、ぜひ札幌で一緒に体感しましょう!

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