こんにちは、クラウドソリューション開発部の鈴木です。
以前、弊社が提供するサービス「FASTIO LOGGER」の機能、「サマリーページカスタマイズ」について事例紹介の記事を投稿しました。(日付を確認すると2年が経っていました。時の流れを感じますね)
この度、当時ご紹介した事例の中で「複数の計測現場の情報を一括監視」するカスタマイズをご利用いただいているお客様より、追加機能の実装についてご要望をいただき、以前ご紹介した画面から、さらに機能が強化されました。
今回は、そんな進化を遂げたサマリーカスタマイズを、2年越しに改めてご紹介したいと思います。
まず、どう変わったのか?
さっそく、更新後の画面をご覧ください。
参考までに、こちらが変更前の画面です。
何やら、左下と右側に暑そうな画像が追加されていますね。
計測項目にWBGTの値が追加されました!
WBGTとは?
普段の生活ではあまり耳にしない言葉かもしれませんが、WBGTとは「暑さ指数」のことで、湿度・風・日差しなど複数の要素から算出される、熱中症の危険度を評価するための指標です。
今年の夏は本当に暑く、気温が40℃を超える日が何度もありました。もうすぐ9月ですが、まだ30℃を超える日が予測されています。
そこで、地図上から各ロガー設置地点のWBGTを確認できるようにすることで、現場での熱中症リスクをより効果的に管理できるようになりました。
パッと見ただけで危険度が分かるレベル表記とピクトグラム付き。数値だけではイメージしづらいですが、これなら現場の状況を瞬時に把握できますね。
……機能が強化って、変更はこれだけ?
いえ、そんなことはありません。熱中症アラート凡例の下に、気になるボタンがありますね。
他にも機能を追加しています。こちらは、複数のロガー端末をご利用いただいているお客様ならではの追加機能です。
ボタンを押してみると……
稼働表を実装しました!
各ロガー端末が「どこに」「いつからいつまで」設置されているかが一覧で分かる表が表示されました!
従来は、複数のロガー端末の設置期間や場所をお客様側で管理いただいていましたが「この管理表を一括監視画面上で操作できるようにしたい」とのご要望を受け、実装したものです。
たとえば、来年1月から現場にロガー端末を設置したいが、どの端末が空いているか分からない…。
そのような場合はこの表を確認することで、たとえば機器番号9が2025年9月まで使用予定であることが分かり、来年からの使用を事前に予約することが可能です。
サマリー画面は本来、計測値の表示を目的とした画面ですが、この稼働表には以下のような新機能が導入されています。
1. 画面から値を入力し保存
2. 入力した内容を担当者へメールで送信
端末の状況確認から予約・確保までを、円滑に進めることが可能です。
機能の流れを簡単にご紹介
① 予約したい端末・期間を選択
表のセルをクリックすると、ステータスに応じた入力フォームが表示されます。必要な情報を記入し「送信」ボタンをクリックすると、ローディングを挟んでメール送信完了のメッセージが表示されます。
メールボックスを確認すると、先ほど画面に入力した内容が文面に記載されています。
② 管理者がメールを参照し、予約可能かを確認
予約が完了すると、稼働表が更新され、申請した範囲の色が変わります。
機器番号4の2026年4月から8月までが黄色く表示されていますね。黄色は予約中のステータスです。
管理者権限を持つアカウントで稼働表を表示すると、予約された期間に対してステータスを更新するフォームが表示されます。①の手順で送信されたメールには「まず打ち合わせをお願いしたい」と記載されていたので、ひとまず予約された期間が他の人と重複しないよう「準備中」ステータスに変更しておきましょう。
「予約承認/準備中」ステータスに更新し、「決定」ボタンをクリックすると、予約時に登録されたメールアドレス宛に通知メールが送信されます。
③ 予約確定、設置へ
その後、実際に設置可能なことが確認できれば、ステータスを「設置中/予約不可」に更新して完了です。
カスタマイズのご希望、さらにお待ちしております!
こうして、計測値だけでなく稼働状況も一括で管理できるサマリーカスタマイズが完成しました。
今回のお客様には、弊社製品を最大限にご活用いただいており、開発チームとしても大変ありがたく感じております。
今後も進化の可能性を秘めたサマリーカスタマイズに、ぜひご期待ください。
最後に
エコモットでは一緒にモノづくりをしていく仲間を募集中です。弊社に少しでも興味がある方、生成AIを使った開発に興味がある方はぜひ下記の採用ページをご覧ください!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。