「新卒」という最強の肩書きを卒業して。フォローアップ研修で気づいた2年目の自覚。


こんにちは!開発本部 SJC共同開発推進室の中谷です。

新卒として入社してからなんともう1年が経ってしまいました。「新卒」という最強の肩書きが剥がれて、2年目社員として毎日奮闘しています。

そんな中、入社から3か月間のプログラミング研修でお世話になった研修会社様からフォローアップ研修のお誘いがあり、参加させていただきました!

本記事ではフォローアップ研修で学んだ内容とそこで得た気づきをご紹介します。

「そもそも3か月間のプログラミング研修では何をしたの?」と気になる方は以下のブログをチェックしてみてください!
新卒4ヶ月目の感想 – 研修から現場まで

フォローアップ研修

そもそもフォローアップ研修とは?

フォローアップ研修とは、一言で言うと「1年間の経験を武器に変えるための作戦会議」です。
具体的には以下のような目的で実施されました。

  • 1年間を振り返り、経験を整理して自身の成長と課題点を確認すること
  • 新たな自己目標設定を行い、モチベーション向上を図る

これらに基づいてフォローアップ研修では、1年間の振り返りと共に、2年目に向けて必要なマインドセットとスキルを以下のカリキュラムで学びました。

1. IT技術者の成長

  • IT業界のトレンドと求められる人材像
  • IT技術者としての責務の再確認
  • カッツモデルに基づく各スキルの強化(ヒューマン/テクニカル/コンセプチュアル)

2. 業務遂行におけるPDCA

  • 仕事の効果性の向上と求められる品質の理解
  • 率先した報連相と自分の仕事の「見える化」

3. 1年間の棚卸

  • これまでの業務内容と活動の振り返り

4. 新入社員を迎えるにあたっての準備

  • 実体験(OJT担当との関わり)に基づく理想のサポート

5. コミュニケーションスキルの向上

  • 傾聴の重要性と、主体的に物事を伝える方法

6. 総合演習:2年目社員のアクションプラン(グループワーク)

  • 後輩に対してどのようなサポートを行い、どう行動すべきか

盛りだくさんの内容でしたが、今回はその中でも私が特に重要だと感じた「IT技術者の成長」「コミュニケーションスキルの向上」についてと、最後に行った「総合演習」の内容をピックアップしてご紹介します!

IT技術者の成長

このセクションでは、IT業界のトレンドや技術者の責務、そして技術者として必要なスキルについて学びました。 その中で特に印象的だったのが、「カッツモデル」というスキルのフレームワークです。

カッツモデルとは、役職や経験に合わせて、求められるスキルの比率がどう変わるかを示した理論のことです。

 

  • テクニカルスキル: Javaの文法やSQLなど、実務をこなすための専門技術

  • ヒューマンスキル: 報連相やチームワークなど、対人関係を円滑にする力

  • コンセプチュアルスキル(概念化能力): 物事の本質を見極め、状況を捉えて判断する力

新人のうちは「テクニカルスキル」が大部分を占めますが、リーダーやマネージャーと職位が上がるにつれて「コンセプチュアルスキル」の割合がどんどん増えていきます。一方で「ヒューマンスキル」は、どの階層でも変わらずに求められる、いわゆる社会人基礎力のことです。

1年目を終えた今、私が痛感しているのは、3つ目のコンセプチュアルスキルの重要性です。

これまで私は、ITエンジニアはとにかく技術力さえあれば最強なのだと思っていました。
そのため入社当時は「とにかくプログラミング技術を磨かなきゃ!」と焦っていました。

ですが、最近のAIの進化と上司のある言葉でテクニカルスキルと同じくらい、もしくはそれ以上にコンセプチュアルスキルが重要であることに気づかされました。

AI時代における「本質」を考える力の重要性

正直、最近のAIってめちゃくちゃ優秀ですよね。コードを書いてと頼めば、ほんの数秒でそれっぽいものを返してくれます。AIは本当に便利ですが、そこには大きな落とし穴があることに私は気づいていませんでした。

これまでの私は、機能を実装するときに「とにかく早く、動くコードを書くこと」ばかりを考えていました。AIに質問して最初に提案された方法にすぐ飛びつき、そのまま実装しては、上司から「なんでこの方法にしたの?」、「他のやり方と比較した?」と鋭く突っ込まれる日々……。

そんな私に、ある日上司がかけてくれた言葉があります。

「コードが動くのは当たり前のこと。大切なのは、そのコードがシステムの中でどんな役割を持つのか、なぜその書き方じゃないといけないのかという『本質』に目を向けることだ。」

今回の研修で「コンセプチュアルスキル」という言葉を知ったとき、上司の言葉がフラッシュバックして「このスキルのことを言っていたのか」と理論として改めて自分の頭の中に刻まれました。

確かにAIは「正解に近いコード」は出してくれますが、プロジェクトの背景や実際に使うユーザーにとってどの書き方がベストなのか、といった「本質」までを考えて判断することはできません。

AIという強力なツールがある今だからこそ、提示された答えを鵜呑みにせず、そのコードが持つ役割や理由といった本質を自分の頭で考え抜く。この「コンセプチュアルスキル」が、エンジニアとして生き残るために重要なのだと強く実感しています!

コミュニケーションスキルの向上

このセクションではコミュニケーションにおけるすべての基本となる「傾聴」「物事の伝え方」について考えていきました。 そこで学んだことは、「物事の伝え方ひとつで、仕事の結果は180度変わってしまう」という事実です。

自分の思ったことをそのまま口に出せば、相手を不快にさせたり、逆に自分が損をしたりすることもあります。研修では、コミュニケーションのタイプを以下の3つに分けて整理しました。

  • 攻撃的表現(アグレッシブ): 相手を尊重せず、自分の意見を押し通す(勝ち負けの「勝ち」を狙う)
  • 受身的表現(パッシブ): 相手を優先し、自分の意見を飲み込んでしまう(勝ち負けの「負け」を引き受ける)
  • 主張的表現(アサーティブ): 自分も相手も尊重し、誠実に意見を伝える(「Win-Win」を目指す)

この中で言うと、私の特性は典型的な「受身的表現」でした。
「こんなこと聞いてもいいのかな……」「相手に悪いな……」と思ってしまい、判断材料が少ないまま作業を始めて自爆する。そんな私にとって、目指すべき「主張的表現」の考え方は目から鱗でした。

演習:もしも納期一週間前にデザイン変更を頼まれたら?

研修では、こんな考えるだけで胃が痛くなるようなシチュエーションで、それぞれのタイプがどう回答するかを考えました。

【お題】 納期一週間前。お客様から「やっぱりデザインを変えたい」と相談が。 今から変更すると、納期に間に合わないか、追加費用が発生してしまう状況……。

各タイプの回答案はこんな感じです。

  • 攻撃的回答案 「今さら無理ですよ!どれだけギリギリだと思ってるんですか。やるなら納期もお金も倍はかかりますからね」
  • 受身的回答案 :「あ……はい……。わかりました、なんとかやってみます……(と言いつつ、裏で泣きながら徹夜を覚悟する)」
  • 主張的回答案 「ご要望は承知いたしました。ただ、現時点での変更ですと、納期の延期か追加費用のいずれかのご検討が必要となります。プロジェクト全体を考えると、どちらを優先されるのがベストでしょうか?」

これまでの私は、「断ること=相手への攻撃」だと思い込んでいました。でも、無条件に相手の主張を受け入れることが良い仕事なのではなく、互いに尊重しあい協力的に解決策を探る「主張的表現」が重要なのだと理解しました。

このスキルを磨くことで、チームのメンバーやお客様とより深い信頼関係を築いていくことができるはずです。テクニカルスキルと同じくらいに、この「伝える技術」を磨いていくことで周りから信頼されるエンジニアを目指していきたいです。

総合演習:2年目社員のアクションプラン

研修の最後は、これから入社してくる新卒の後輩に向けて、私たちがどんなサポートをしていくかをグループで考えました。

これまで1年間の棚卸しを通じて、「何ができるようになったか」、「何に苦労したか」を整理してきました。それらを元に、後輩にはどんな人材になってほしいのか、そのために先輩である自分たちがどう動くべきか、チームのみんなで付箋を片手にアイデアを出し合いました。

私たちのグループでは、「職場の環境に早く慣れて、上司や先輩からどんどんスキルを吸収できる人材になってほしい!」という目標を立てました。そこで 「自分が新人の時、先輩がこう接してくれて嬉しかったな」「逆に、こういう時に声をかけてほしかったな」といった実体験をベースに、具体的なアクションを紙に書き出していきました。

この演習を通して、私の中で「教えられる側」から「サポートする側」に回るんだなという当事者意識が芽生えました。後輩へのサポートを考え、2年目としての行動指針を作ることは、まるで自分自身に気付けをするような感覚でした。誰かをサポートする立場になるからこそ、その手本として自分はより主体的に成長していかなければいけないんだ、という自覚を持つことができたことも非常に大きな収穫です。

最終的にはグループごとに発表を行い、講師の方からフィードバックをいただいて全研修が終了しました!

終わりに

正直、今回のフォローアップ研修を受講するまで、自分が入社してからもう1年が経っているなんて信じられませんでした。

毎日食らいつくのに必死で気が付いたら1年が経っていたので、今回の振り返りを通じて「出来るようになったこと」、「自分の課題点」を整理し、現在地を再確認できたことはすごく貴重な経験になりました。

失敗ばかりの一年目でしたが、「何がいけなかった」「もっとこうするべきだった」が整理できた今、2年目に向けてまた走り出す燃料をチャージできた気がします。

研修で得た気づきを日々の業務に落とし込んで、2年目も全力で駆け抜けていこうと思います!

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

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