あの娘エコモットが5GでIoTを始めたらどんな顔するだろう ~元ネットワーク屋さんの野望~

アドベントカレンダー2日目
実質トップバッターでお届けするのは、経営企画部 五十嵐です。

昨年クリスマスイブに「IoT、上から見るか?下から見るか? ~元ネットワーク屋さんの野望~」をお届けして以来、1年ぶりの登場です。
今年も「元ネットワーク屋さん」の視点から、個人的な野望を語らせていただきます。

昨年はタイトルで滑った感がありましたが、「滑るなら 更に滑ろう ホトトギス」の精神で、今年もニッチで滑った感満載なタイトルをシンガーソングライターダンサーの岡村靖幸氏の名曲をオマージュして付けてみました。

(目次)

  • 昨年の振り返りと今期のエコモットの取り組み
  • 気になるアイツ「5G」とは?
  • 今年の「元ネットワーク屋」さん野望

昨年の振り返りと今期のエコモットの取り組み

昨年の投稿では、私が「元ネットワーク屋さん」という自己紹介とともに、「IoTについての概要」「ネットワーク技術の過去、現在、未来」「IoTに適応したモバイルサービスと注目される『LPWA』」等について書きました。
そして、「LPWA」を始めとした新たなネットワーク技術をエコモットのサービスに組み込んでいくことを私の「裏ミッション」として、勝手にこっそりと宣言しました。

1年という時間は、これから先だと思うと少々長い感じもしますが、振り返ってみるとアッという間ですね。まさに光陰矢の如しです。

では、ここ1年のネットワーク界隈の動向を見てみましょう。
「LPWA」は、ネットワークサービスとの一つとして定着した感もあり、「LPWA」を活用した多くのサービスが提供されています。

また、IoTのみならず、あらゆる産業のICT基盤として期待されているネットワーク技術である「5G」は、一部仕様を前倒しすることが決定され、2020年といわれてた商用開始が前倒しされる可能性も出てきました。

一方で、既定路線と言われていましたが、とうとうKDDIが3G携帯電話向けサービスを2022年3月末をもって終了することを公式にアナウンスしました。

昨年も話しましたが、ここ数年は新たなネットワークサービスが出てくる一方で、先ほど紹介した3Gや、ISDN、ADSLといったネットワークサービスが終了するといった、ネットワーク界隈では大きな転換期を迎える時期といえます。

さて次に、エコモットの取り組みも振り返ってみましょう。
今期は、5月に開催された「第7回IoT/M2M展【春】」に「LPWA」に関するいくつかの通信デバイスを参考出展しました。
また、11月には「セルラーLPWA(LTE-M)」に対応したハンディ位置情報デバイス「HLP-200」「LPWA(LoRa)」に対応したIoT傾斜センサー「LRG-50/LRG-500」の提供開始を案内しました。

エコモットもしっかりと新たなネットワーク技術へ対応した製品・サービスを提供しています。
AI、VR、API等々の他の新技術についても大いに興味はありますが、昨年もカミングアウトしたように僕の心のベストテン第1位は常に「ネットワーク」です。今後も新たなLPWAに関する新製品・サービスを提供していきたいものです。

気になるアイツ「5G」とは?

さて、やはり「元ネットワーク屋さん」しては避けて通れないのが、「5G」です。(「あなたは『元ネットワーク屋さん』と言っても「固定」だろ!」というツッコミはせずに温かい目で見守って下さい。)

「3G、4Gときて5Gと、1ギガずつ早くなるんだなぁ…。」と間違わないで下さいね。ここでいう「G」は「ギガ(Giga)」ではなく、「ゼネレーション(Generation)」の「G」であり、「5G」は正式な和訳は「第5世代移動通信システム」です。

「世代が変わるなんて、そんなに大ごとなのか?」と思う方も多いかと思います。「2Gから4G」までの進化をかなりザックリと言うと「高速・大容量化」です。さらに分かりやすく言うと「どんどん速くなって、大量のデータが送信できるようになった」ということです。しかし、「4Gから5G」は今までの進化と異なります。

では、「2Gから4G」と「4Gから5G」の進化の違いは何かというと、「高速化」に併せて「技」も持ち合わせているというの大きな違いです。

  • 超高速 : 最大10Gbpsの高速化(現在の100倍)
  • 超低遅延 : 1ミリ秒程度の遅延時間(現在の1/10)
  • 多数同時接続 : 1平方キロメートルあたり100万台を同時接続(現在の100倍)

このように字のみで見ると、イメージが沸きにくいと思いますので、総務省の資料をご覧ください。

出展:総務省「平成30年度版 情報通信白書

何やらワクワクしてきませんか?

それこそSF映画の世界が実現するような感じです。あまりにも無限の可能性があり過ぎて総務省でも「5G利活用アイデアコンテスト」を実施しているくらいです。

出展:総務省「5G利活用アイデアコンテスト」

今年の「元ネットワーク屋」さん野望

昨年も個人的な「野望」を掲げましたが、やはり「宣言」をすると「実現」するものです。無事に「LPWA」の製品・サービスを世の中に届けることが出来ました。もちろん私の手柄でも何でもなく、全社一丸となり関係会社様の協力もあって実現できたことです。

話しは変わりますが、エコモットの企業理念は「未来の常識を創る」です。
もう少しかみ砕くと「近い未来、それが当たり前になるような新しい革命的な 製品を世に出し、人々の幸せに貢献します。」と宣言しています。

「元ネットワーク屋さん」として「5G」のようなネットワーク技術を目の当たりにすると、「未来の常識を創る」会社の一員として「オラ、わくわくすっぞ!」という気持ちが溢れ出してきて、どうしようもなくなってきます。

ということで、今年も勝手に、今後も「ネットワーク」を愛し続け、「LPWA」「5G」もっというとそれ以外の新たなネットワーク技術をエコモットのサービスに組み込んでいくことを「裏ミッション」とすることをコッソリと宣言いたします。

出展:エコモット「成長可能性に関する説明資料」(2018.6.22)

実はコッソリというか、大胆に会社として宣言していますね…(笑)

となると、もはや「裏ミッション」ではなく「表ミッション」です。
私は「経営企画部長」として、このミッションを実現することに尽力します。それこそ、来年のアドベントカレンダーの場で、新しい製品・サービスを生み出したことや、「5G」の実証実験をしていること等をご報告して「あの娘がどんな顔」をするか確かめるために。

そして、その積み重ねが「未来の常識を創る」ことと信じて…。


頑張ります!(まずは気合いからです)