「映える」写真はAIで

こんにちは!
アドベントカレンダー3日目は営業推進部の秋葉がお送りします。
今日はカメラ(写真)とAIという内容でお送りしたいと思います。
といっても私は非Teck部門の人間ですし、難しい話は他のメンバーに任せるとして、1人の写真好きなおじさんとして、最近デジタルカメラやスマホの世界に登場してきたAIを活用した機能やサービスについてちらっとご紹介したいと思います。

瞳AFの進化

デジタルカメラにおいての顔認識技術はAIという言葉が一般的になるかなり前からありました。
被写体が笑顔になった瞬間にシャッターを切る「スマイルシャッター」なども登場してから10年位経ったでしょうか。
近年は「瞳AF」といって、被写体の目に自動でピントを合わせる機能が、ハイクラスの一眼カメラを中心に搭載されています。
人物の写真を撮る時は、カメラに近い方の目にピントを合わせるのがセオリーなので、これが自動に行える嬉しい機能です。
ちなみにカメラから遠い方の目にピントを合わせてしまうと不安そうな表情に見えてしまうのでご注意を。
ソニーやキヤノンの最新のミラーレス機などでは「瞳AF」がコンティニュアスAF(動く被写体にピントを合わせ続けるモード)でも使えるようになって、ピントの歩留まりがより高くなりました。
横顔や振り向きざまでもピントが合うレベルで、デバイスの高速化とAI技術の進化をダイレクトに実感できます。
さらにソニーは来年には「瞳AF」を動物にも対応させると先日プレス向けに発表しました。
今や国内だけでもで犬猫併せて2,000万匹近く飼われている時代です。
ソニーさんさすがな目の付け所。

スマホのAIカメラ

最新のスマホのカメラもAIによる高機能化が進んでいます。
最新のHUAWEI やLGのカメラはAIがシーンを自動認識し、「青空」「フード」「パンダ」「猫」「犬」「花」「夜景」「花火」「植物」などプリセットされたシーンから自動でチョイスしてくれるとの事。
おまけに食べ物の場合カロリー表示までしてくれる機種もあるらしく。
従来はユーザーがプリセットを選択して撮影するスタイルでしたが、それすらもカメラがやってくれる時代なんですね…。
そのうち人の表情によって写真の雰囲気を変えたり、季節や時間を認識して色温度を変えたり、傾きやトリミングの変更なんて事もカメラがリコメンドしてくれたりするようになったりするんじゃないかと思います。
「映える」写真を撮るのはAIの仕事、人はどこで何を撮るか決めるだけになるのかもしれません。

自動アルバム作成

これはカメラの話ではなく、撮った写真を使う時(アルバム作成)のお話です。
今までも自動でレイアウトしてくれるアルバムサービスはありましが、富士フイルムのイヤーアルバムは写真のチョイスも自動でやってくれます。イメージオーガナイザーというツールが「ピント、手ブレ、明るさ、構図、顔」などや「人数、顔の大きさ、顔の向き、表情」など画像の内容も判別して、尚且つ誰が多く写っているかや、誰と誰が一緒に写っているかなども考慮してページレイアウトを数分で作成してくるとの事。
デジカメやスマホが普及した昨今、子育て世帯は年間1,000枚以上の写真を保存しているとのリサーチもあるそうで、忙しい家庭にとっては嬉しいソリューションだと思います。
かくいう私も数多くある写真から、妻と写真のチョイスやレイアウトでモメながら数日かけて娘のイヤーアルバムを毎年12月に作っています。
まあ選ぶのが楽しいのも事実ですが、AIに任せてしまった方が速くて平和なのかなとも(笑)


私が初めて買ったデジタルカメラはApple社製のQuick Take100というカメラです。
民生用としては創成期のものでわずか35万画素しかありませんでした。
高画質で撮ると8枚しか撮れませんでした(苦笑)
それから20年ほど経ち、今メイン機は2,400万画素、8枚なら1秒ちょっとで撮れます。
すごい進化です。
ただ、個人的にはカメラというハードウエアとしては1つの完成形に近づいているのかなとも思います。
もちろんイメージセンサーや処理エンジンも更に進化はしていくはずですが、これからは今日ご紹介したAIに関連したトピックや、通信の高速化等も含め、撮影の前後のプロセスや、写真に関するバリューチェーン全体のありようが大きく変わっていく気がしています。
実際に、カメラやレンズのサブスクリプションレンタルサービスが始まったり、本格的な画像編集をカメラ内でできてしまうカメラの登場とか、今までとは違う写真の楽しみ方が提供されようとしています。