AWSをプライベートで活用しよう

こんにちは!
営業推進部の石塚と申します。
早いもので本年のアドベントカレンダーが開始されてすでに1週間が経過しました。

当社は自社で提供しているクラウドサービスのインフラ環境において、AWS(Amazon Web Service)を多用しており、AWSのパートナープログラム「AWS パートナーネットワーク」のテクノロジーパートナーに加入しております。AWSというと、「企業が使っているもの」とか「IT技術者が開発で使っているもの」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかしAWSは法人やIT技術者に限定されたサービスではないため、開発者ではない個人においても当然ながら利用することができます。

私自身、プライベートでAWSを使っております。
本日はプライベートでどのようにAWSを使っているのか、誰も興味を持たないだろう話題ですが、お話しをさせていただきます。

<INDEX>
・プライベートでの使い道
・AWSを使うメリット
・注意点

プライベートでの使い道

私は会社ではWindowsのPCを使用しておりますが、プライベートではMacを使っております。現在の愛機は2012年6月頃に購入した、初めてRetinaディスプレイが搭載されたMacBook Pro (Retina, Mid 2012)です。

Macを使っている方の中には経験がある方もいると思いますが、使いたいアプリケーションがMacに対応しておらず、どうしてもWindowsを使わざるを得ない時があります。
MacでWindowsを使う場合、一般的には
・BootCamp
・仮想化ソフト
のいずれかでMacにWindowsをインストールして使うケースが多いです。

しかしながらWindowsのライセンスが必要であることと、Windowsインストール用にディスクの容量を食ってしまう問題があります。

そのため私は、自分のMacでは無くAWS上にWidows環境を構築し、必要な時にリモート接続してWindowsを利用しています。
Windows環境構築ができるAWSのサービスはいくつかありますが、私はAWSの中でも最も歴史のあるAmazon EC2(Elastic Compute Cloud)での構築したWindowsを使用しています。

MacでAWS上に構築したWindowsの環境に接続してみました。
Wndowsのペイントとメモ帳を実行しています。

AWSを使うメリット① 時間帯の課金

私の場合、Windowsを使う必要がある時間はそれほど多くありません。せいぜい1日1時間、1ヶ月あたり30時間ほどです。(これでもかなり多く見積もっています。。)つまり、1ヶ月のほとんどの時間はWindowsを動かすことは無いのです。
時間単位で使った分だけの課金で済むAWSはコスト面でのメリットが大きいです。
AWSには大まかな料金をシミュレーションできるサイトが用意されています。

私の使い方でどの程度のコストになるか、試算してみました。
試算するにあたり、前述の通りWindowsを使う時間が限られているので、でOn-Demandを使うことにしました。

1ヶ月あたり$7弱となりました。最大でも月間$7程度の出費で済みそうです。

メリット②PCが無くてもWindowsを使うことができる

実はこのメリットが非常に大きいのですが、AWSに構築するとサーバはクラウド上にあるため、手元に自分のMacが無くてもWindowsを使うことができます。Windowsサーバへのアクセスはスマートフォンでも行うことができるため、例えば外出や通勤中においても自分のスマートフォンでWindowsをつかうことができます。

私のスマートフォン(iPhone6s)で接続してみました。
ちょっとわかりにくいですが、Windowsのペイントとメモ帳を実行しているところです。

さすがにスマートフォンでは画面が小さくて使い勝手はよくないですが、タブレットを使えばかなり快適だろうと思います。

メリット③サーバのセットアップが簡単♪

AWSのアカウントさえあれば、サーバの構築は数クリック・最短10分くらいで完了します。不要になればすぐに削除することができますし、必要に応じて簡単にサーバのスペックを上げることができます。

注意点

AWSを使ってWindowsのサーバを立てると非常に便利なのですが、注意点がいくつかあります。

・通信量が多くなると費用が発生します
AWSにおいては一部のサービスを除き、クラウド上のサーバと外部との通信量に応じて料金が変わります。外部との通信量が多くなれば、それに応じてコストが上がってしまいます。動画サイトなどをクラウドのサーバ上で見ないようにしましょう。

・インストールするアプリケーションのライセンスにはご注意を
アプリケーションによっては共有型クラウド環境へのインストールがライセンス上できないものもあります。アプリケーションをインストールする前にライセンスの確認をお勧めします。

最近はスマートフォン単体でも対応できることが増えてきて、プライベートにおいてはWindowsというよりもPC自体を使う時間が減ってきています。だからこそ、クラウド上で必要な時だけ使うというような需要が、今後増えるような気がしなくもありません。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。