【GR】続・現場に電波がない!? そんな時は

皆さんこんにちは!

目覚まし時計のアラームが鳴る前に起きるようになってしまい、
起きたらもどかしさを感じる札幌営業所の木戸です。

私は時折、仕事で早朝から車を走らせることがあります。

北海道でよく見る原野。雄大ですが三日もすれば慣れます。

 

運転する車のフロントガラスに広がる山々を見ながら
「いつかこんなところでサバイバルしてみたい!」
と考えてしまうことがあるのですが、
そうした秘境感の漂う場所というのは、たいてい携帯電話のエリア外と相場が決まっており、
当然スマホは使えません。

多くの現代人にとっては衣食住の次くらいに
必須のインフラであるネットワーク接続。

常にオンラインであることに依存している我々現代人にとって、
「情報というライフラインが遮断される」という意味でも、
電波不感地帯でのサバイバルが困難を極めるものになるのは、間違いなさそうです。

電波のない現場は、むしろ普通

ところで、私が早朝車を走らせて向かう先はというと、
ご想像の通り建設現場です。

特に北海道においては、
建設現場といえばもれなく僻地・秘境である確率が非常に高く、
電話もネットもつながらない、典型的な不感地帯であることがほとんどです。

解決策その1 衛星通信

不感地帯にある建設現場でのネットワーク敷設については、
過去に以下の記事で詳しくご紹介しました。

【GR】現場に電波がない!?そんなときは衛星通信!

記事タイトルの時点で激しくネタバレしていますが、
当社は電波のないところでも衛星による仮設ネットワーク環境の構築を可能としています。

仮設による期間限定のネットワークインフラを構築し、
インターネット接続を前提とした最新テクノロジーを活用することによって、
不感地帯での工事においても、関連技術の水準を最新レベルまでひき上げることができます。

地上から不感地帯をなくすお手伝いができれば、私たちとしても喜ばしい限りです!

しかしながら、衛星でのネットワーク構築が、言うほど簡単ではないのも事実。

具体的にはコスト面に加え、衛星アンテナのサイズがとにかく巨大だったり、
設置ポイント南側の上空視界がひらけている必要があるなど、
衛星通信に限った話ではありませんが、ある程度の制約も存在します。

営業車の後部座席にギリギリ入るか入らないか、と言うサイズ感。

不感地帯のネットワーク構築は衛星通信だけ?

いいえ。
そんなことはありません。

不感地帯でのネットワーク構築には、衛星のほかにも、
「長距離無線LAN」という選択肢が存在するのです。

これが解決策の2つ目になります。

長距離無線LANシステム

先ほどの原野にこのような中継用アンテナを建立して、光回線を延伸することにより、
コンパクトかつ低コストでネットワーク環境の構築ができてしまうんです!

現場事務所まで敷設されたインターネットの光回線を、
家庭用とは比較にならない距離を電波で飛ばせるアンテナを使って
遠く離れた現場まで届ける感じをイメージしていただければと思います。

現場事務所と現場の間に山があったとしたらその山の上に中継ポイントを構築。
ポイントを経由させて現場までインターネット環境をデリバリーするのです。
現場では接続はWi-Fiの電波を使いますので、Wi-Fiに接続できるシステムであれば、
どのような機器でもご利用可能です。

この長距離無線LANシステムのアンテナは、本土から十数キロ離れた離島の通信インフラや、
災害時の住民への情報発信・防災監視設備のネットワークなどにも
利用可能な信頼性の高い物を使用しています。

長距離無線LANを使った遠隔臨場の様子

では実際に導入いただいた長距離無線LANインフラの写真と、
そのネットワークを使ったGリポートでの遠隔臨場の様子を少しだけご紹介します。

中継ポイントはソーラー電源で稼働するため、電源は不要です。

大容量・高効率のリチウムバッテリーが安定した電源供給を実現

山体の頂にそびえる延伸用アンテナ

現場に届いた電波で遠隔臨場システムをテスト

高速通信によりGリポートも驚きのスムーズさです。

このように、現場までインターネット回線がきているだけで、
ネットワークインフラを使って、安全対策や遠隔臨場、果ては気象の予測に至るまで、
クラウドを介したさまざまなメリットを享受することができるようになります。

今回利用した遠隔臨場カメラは、
現在当社でもイチオシの製品となっているGリポートです。
Gリポートは4G LTEを使った通信が標準仕様ですが、別途Wi-Fi対応も可能です。
長距離無線LANでGリポートをご使用される際は、お気軽にご相談ください!

数キロ程度離れた電波のないところでインターネット接続が必要となった場合、
長距離無線LANの設置は大いに検討の余地アリです!    

注意点

ただしご注意いただきたいのは、
衛星や他の通信手段同様に、設置に関する制約は存在します。

設置における絶対条件は以下    

現場事務所、中継ポイント、現場のそれぞれのポイントで見通しが確保されていること

これに尽きます。

長距離無線LANシステムのまとめ

このように多少の制約はありますが、
急速に現場導入が進む遠隔臨場のように、
大容量データ通信を必要とするシステムをご利用されるお客様からは、
長距離無線LANはの可能性は大いにご評価いただいています。

駆け足のご紹介ではありましたが、1つのアイディアとして
計画立案の際に思い出していただければ幸いです。

弊社では衛星と長距離無線LANによるネットワークインフラ。
そしてそのネットワーク上で展開するさまざまなクラウドソリューションまで、
全てワンストップでご提供させていただくことが可能です。

もし現場が不感地帯であることにお困りであれば、ぜひ弊社までご連絡ください!

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