こんにちは、基盤整備グループの上西です。
Amazon Linux2023がリリースされてから数か月経ちますが、Zabbixエージェントをインストールして監視した系のブログ等が少なく、公式を見てもそれっぽい記述はなかったため、我々調査隊はAmazonの奥地へと向かった――。
結論
Zabbix agent CentOS 9 stream のリポジトリが対応しています。
調査
どうやらZabbix公式サポートとベーシックサポート以上の契約することでAmazon Linux2023のRPMをダウンロードできるようだ。(こういうのでいいんだよこういうので。)
Amazon Linux 2023 (x86_64)
- zabbix-agent-6.0.16-1ent.amzn2023.x86_64.rpm
- zabbix-agent2-6.0.16-1ent.amzn2023.x86_64.rpm
- zabbix-get-6.0.16-1ent.amzn2023.x86_64.rpm
- zabbix-sender-6.0.16-1ent.amzn2023.x86_64.rpm
Amazon Linux 2023 (arm64)
- zabbix-agent-6.0.16-1ent.amzn2023.aarch64.rpm
- zabbix-agent2-6.0.16-1ent.amzn2023.aarch64.rpm
- zabbix-get-6.0.16-1ent.amzn2023.aarch64.rpm
- zabbix-sender-6.0.16-1ent.amzn2023.aarch64.rpm
だが、弊社はZabbix公式サポートと契約していない。
Amazon Linux2でリポジトリからインストールできたのだからきっとできるはず。一縷の望みにかけて調べてみることにした。
Amazon Linux2ではCentOS7のリポジトリに対応していたことを頼りに、まずはAmazon Linux2とAmazon Linux2023の違いを調べる。
Sourced from multiple upstreams(複数のアップストリームからの供給)の項目を発見。
AL2023 is RPM-based and includes components sourced from multiple versions of Fedora and other distributions, such as CentOS 9 Stream. The Amazon Linux kernel is sourced from the long-term support (LTS) releases directly from kernel.org, chosen independently from other distributions.
For more information, see Relationship to Fedora.
(AL2023はRPMベースで、複数のバージョンのFedoraやCentOS 9 Streamなどの他のディストリビューションから供給されたコンポーネントが含まれています。Amazon Linuxカーネルはkernel.orgから直接長期サポート(LTS)リリースから供給されており、他のディストリビューションとは独立して選択されています。)
FedoraやCentOS 9 Streamと記述されていた。おい、いやこれだろ。
入れてみる
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# rpm -Uvh https://repo.zabbix.com/zabbix/6.0/rhel/9/x86_64/zabbix-release-6.0-4.el9.noarch.rpm Retrieving https://repo.zabbix.com/zabbix/6.0/rhel/9/x86_64/zabbix-release-6.0-4.el9.noarch.rpm warning: /var/tmp/rpm-tmp.jwbVSl: Header V4 RSA/SHA512 Signature, key ID 08efa7dd: NOKEY Verifying... ################################# [100%] Preparing... ################################# [100%] Updating / installing... 1:zabbix-release-6.0-4.el9 ################################# [100%] # dnf install zabbix-agent Amazon Linux 2023 repository 28 MB/s | 21 MB 00:00 Amazon Linux 2023 Kernel Livepatch repository 856 kB/s | 162 kB 00:00 Zabbix Official Repository - x86_64 168 kB/s | 264 kB 00:01 Zabbix Official Repository (non-supported) - x86_64 1.2 kB/s | 1.1 kB 00:00 Zabbix Official Repository (Agent2 Plugins) - x86_64 1.7 kB/s | 1.6 kB 00:00 Dependencies resolved. ~略 Installed: zabbix-agent-6.0.9-release1.el9.x86_64 Skipped: zabbix-agent-6.0.24-release1.el9.x86_64 Complete! |
入った。
Zabbixサーバ側から値も取れた。
以上です。
おい、まとめの言葉はなしか?
弊社ではZabbix を使った監視をしていたため、Amazon Linux2023がリリースされてから、Zabbix エージェントがAmazon Linux2023に対応しているのかを調べるのが急務でした。そのため、まずはAmazon Linux2023がどのLinuxディストリビューションを基に作られているかやAmazon Linux2との比較などを調査し、FedoraやCentOS 9 Streamがアップストリームであることを突き止めました。そこから実際にAmazon Linux2023のAMIを使ったEC2を立てて検証をしました。当初、Amazon Linux2023にZabbixエージェントを入れるなどの記事が見当たらなかったため、調査、検証からやることが大変でした。
おい、ロゴの使用許諾はなしか?
Zabbixソフトウェアの拡張・改善及び利用促進のためのみにZabbix商標を使用する。
おい、別れの言葉はなしか?
「クラウドエンジニアが俺の人生だった。
だから、お前と俺は兄弟だった。
お前も同じだったから。」