Google Play 16KBページサイズ要件対応【RN編】


こんにちは!
クラウドソリューション開発部の大川です。

今回は、React Native CLIを使ってAndroidアプリを開発している場合における、Google Play Consoleからの警告通知「16 KB ページサイズ要件」への対応方法について紹介します。

1. Google Play Console からの警告について

去年の9月頃にGoogle Play Consoleから下記のような警告通知が届きました。

2. 何が起きているのか?(16 KB ページサイズとは)

これまで、Androidはメモリの最小単位(ページサイズ)として4 KBを採用してきました。
しかし、昨今のデバイスの高性能化に伴い、よりパフォーマンスを向上させるために、Android 15からは16 KBのページサイズをサポートするデバイスが登場します。

Googleはこの変更により、以下のメリットがあるとしています

  • アプリの起動時間の短縮
  • 消費電力の削減
  • 全体的なパフォーマンスの向上

しかし、この変更には副作用があります。
従来の4 KBページサイズを前提としてコンパイルされたネイティブライブラリ(C/C++コード)は、16 KBページサイズのデバイス上で動作させると、メモリアライメントの不一致によりクラッシュしたり、正常に動作しなくなったりします。

3. 影響を受けるアプリ・受けないアプリ

すべてのアプリが作業を必要とするわけではありません。

✅ 影響を受けない(対応不要の可能性が高い)アプリ

  • Java または Kotlin のみで記述されているアプリ
  • Android Runtime (ART) が差異を吸収してくれるため、基本的に修正は不要です。

⚠️ 影響を受ける(対応が必要)アプリ

  • Android NDK (C/C++) を使用しているアプリ
  • ネイティブライブラリ (.soファイル) を含むサードパーティ製SDK を使用しているアプリ

自分のアプリが該当するか不明な場合は、APK Analyzerなどで .so ファイルが含まれているか確認するのが確実です。(参考:デベロッパーサイト

React Nativeアプリの場合、JavaScriptとネイティブコードをつなぐためにC++のブリッジやエンジン(Hermesなど)を使用しています。
そのため、ほぼ確実に「影響を受けるアプリ」に該当し、対応が必要となります。

4. スケジュール:いつまでに対応が必要か?

警告メッセージにある通り、デッドラインは以下の日付です。

2026年5月1日

この日以降、16KBとの互換性がないアプリのアップデートができなくなります
※ 新規アプリの公開については、これより早い段階で要件化される可能性があります。

「2026年ならまだ時間がある」と思いがちですが、サードパーティ製SDK(広告や解析ツールなど)を使っている場合、SDK提供元が16KB対応版をリリースするのを待つ必要があります。
直前になって慌てないよう、今のうちから依存ライブラリの状況を把握しておきましょう。

5. 対応手順(React Nativeの場合)

主な対応は、React Native本体と依存ライブラリのアップデートです。

5-1. React Nativeのバージョンを上げる

  • 基本的には React Native 0.77以上 へのアップデートが推奨されます。新しいバージョンのReact NativeおよびNDKを使用することで、ビルド時に適切なアライメントが行われるようになります。 (参考:React Native Upgrade Helper

5-2. android/app/build.gradle の設定を追加する

  • 16 KB対応を確実にするため、以下の設定を追記します。これにより、ネイティブライブラリが非圧縮で配置され、ページ境界に合わせて整列(アライメント)されるようになります。

6. 16KBページサイズ要件を満たしているかの確認方法

対応後は、実際にGoogle Play Consoleで要件を満たしているか確認しましょう。

6-1. Google Play Consoleでアプリを選択後、サイドメニューの「最新のリリースとバンドル」を押下

6-2. App Bundleが表示されている一覧の右側にある矢印(詳細)を押下

6-3. 詳細画面の下部に表示されている「メモリのページサイズ」を確認

  • NGの場合: 「16 KB 非対応」の警告が表示されます。
  • OKの場合: 「16 KB 対応」と表示されます。

まとめ

今回の「16 KB ページサイズ要件」は、一見すると面倒な対応に見えますが、Androidプラットフォームの進化に合わせた重要なアップデートです。

  • 期限: 2026年5月1日まで(猶予はあるが早めの着手を)
  • 対象: React Nativeアプリは基本的に対象
  • 対策: React Nativeのバージョンアップ(0.77推奨)とGradle設定の見直し

今回のようにプラットフォーム(Android/iOS)の要件が変わった際、古いバージョンのReact Nativeを使っていると、バージョンアップの差分が大きすぎて対応が困難になります。
「警告が出てから慌てて数段階のアップデートをする」のではなく、日頃から追従しておくことが、結果的に一番の近道となります。

2026年が始まったばかりですが、今のうちに対応を済ませて、安心して開発を続けましょう!

終わりに

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