こんにちは!
デバイスソフトウエア開発部の米森です。
唐突ですが、皆さんは日本の道路の総延長はどれくらいかご存じでしょうか?
なんと、1,285,403kmもあるんです…!
(高速自動車国道、一般国道、都道府県道、市町村道のみ)
地球の赤道は約40,000kmなので、日本の道路には赤道が32個すっぽり収まる計算です。面積が小さいというイメージのある日本ですが、実はこれだけの長さの道路が国中に張り巡らされているのです。
こんなにも道路が長いと、管理が大変そうですね。47都道府県で単純に割り算をすると、1つの都道府県が赤道約0.7個の長さの道路を管理することになります。とてもじゃないですが、全ての道路を1つ1つ確認するのは現実的ではないですね。さらに近年の人手不足も鑑みると、全国の道路維持管理の大変さは想像に難くないです。
そんな背景を踏まえ、弊社が開発したのが「Miruroad(ミルロード)」です。道路維持管理業務の省人化や効率化、また道路状況データの見える化・資産化を目的としたWEBアプリケーションです。
本記事では、Miruroadの概要をご紹介させていただきます。
今後も機能の詳細紹介やアップデート情報を記事として発信いたしますので、どうぞお楽しみに!
Miruroadとは
専用のドライブレコーダーを車両に取り付けて走行することで、約5メートル間隔で路面状況がAI画像解析され、解析結果と撮影画像がクラウドサーバーに送信されます。ドライブレコーダーを取り付けるだけで、RoadをMiruことができる、それがMiruroadです。

道路は社会基盤として重要な役割を担っている反面、老朽化や人手不足など多くの課題を抱えています。そのような課題意識と、エコモットの技術を活用して社会貢献できないか?という思いからMiruroadの開発を始めました。
今年の3月より、先行提供を開始しております。
「エコモット、エッジAIで路面を解析しクラウドへ継続記録する『Miruroad(ミルロード)』のプレリリース(先行提供)を開始」
https://www.ecomott.co.jp/information/6212/
システム構成
Miruroadの特徴の1つとして、その導入の簡単さが挙げられます。
システムは「AIモデル搭載通信型ドライブレコーダー」と「クラウドサーバー」の2つで構成されています。専用ドライブレコーダーを車両に取り付けることで、既存車両を道路異常AI解析車両にすることができるので、導入ハードルが低く、普段のパトロール業務でデータ収集や路面解析が可能になります。また、ドライブレコーダーのデータは逐次クラウドサーバーに連携され、地図画面でのデータ閲覧や、帳票出力にも対応しております。

AIモデル搭載型通信ドライブレコーダー:
特殊な計測車両は必要ありません。既存の車両に専用ドライブレコーダーを取り付けるだけで、走行中に5メートル間隔で路面状態を画像として記録。内蔵されたエッジAIが、ひび割れやポットホール(路面の穴)を解析します。
クラウドサーバー:
解析データは全てクラウドへ送信されます。地図上での「見える化」はもちろん、過去データとの比較による劣化状況の特定や、現在の道路状態の帳票出力もできます。
機能紹介
2026年4月現在、Miruroadには機能が大きく2つございます。それが「カレンダーマップ」と「タイムラインビュー」です。それぞれの機能詳細はまた別の記事でご説明させていただきますので、本記事では概要のみをお伝えします。
カレンダーマップ
カレンダーマップは、「場所」にフォーカスを当てて道路のデータを参照する機能です。対象日付を選択すると、その日1日の走行データがルートとして地図画面に表示されます。
下図が実際のカレンダーマップ画面です。地図上の緑線が車両の走行ルートで、地図で任意の地点をクリックすると、その地点の画像をモーダルで確認することができます。また、画面右側には、そのルートの5メートル間隔の画像が時系列に沿って表示されるので、実際の走行をトレースすることができます。
<カレンダーマップのルート表示>

また画面上部のモード切替ボタンで、ひび割れ、ポットホール、IRIへ表示切替が可能です。
例えば、ポットホールモードでは、ポットホールを検知した箇所を地図上で、【!】で表示されるので、走行ルートのどこにポットホールがあるかを視覚的に把握できます。
<カレンダーマップポットホールモード>

<実際のポットホール検知画像>

タイムラインビュー
タイムラインビューは、「時間」にフォーカスを当てて道路のデータを参照する機能です。位置を指定することで、その地点の画像が時系列に表示されます。
例えば、パトロール走行で以下の交差点を3回違う日に通ったとします。赤丸で示した地点には3日分のデータが蓄積されているので、それを時系列ベースで比較することができます。
<データイメージ>
下図が、実際のタイムラインビュー画面です。画面上部に地図があり、画面下部にその地点のデータが時系列に並んで表示されます。
<タイムラインビューの同地点比較表示>

Miruroadでは、5メートルの粒度でデータを収集しているので、日々走行しているパトロール車両にドライブレコーダーを取り付けるだけで、道路で事故が発生した際の前後比較や、経年劣化の把握を簡単に行えるようになります。また、データはクラウドに半永続的に保存され続けるので、走行すればするほど、データが蓄積され、路面の変化を捉えることのできる価値ある資産になります。
まとめ
今回は概要のみに留めましたが、Miruroadには他にも便利な機能が多くあります。今後も紹介記事を発信していきますので、どうぞお楽しみに!
最後に、エコモットでは一緒にモノづくりをしていく仲間を随時募集しています。弊社に少しでも興味がある方はぜひ下記の採用ページをご覧ください!
参考
- 国土交通省「道に関する各種データ集」




