BAIAS® 鉄筋間隔表示のカスタマイズ

こんにちは。開発部の大山です。

前回BAIAS記事からだいぶ日があいてしまいました。
改善とアプリリリースはつづけています。
今回はユーザーからいただいたフィードバックから機能改善につながった、
鉄筋間隔表示のカスタマイズについてご紹介します。

従来の仕様

BAIASは拡張現実(Augmented Reality: AR)技術を用いて、計測結果を写真に重畳表示します。

  1. マーカー:鉄筋に付けます
  2. 黒板:全長÷(鉄筋本数-1)で求めた平均ピッチの実測値、設計値
  3. 鉄筋間隔の数値:間隔ひとつひとつにミリ単位の間隔
  4. 鉄筋径:1本1本に入力または計測した鉄筋径
  5. 縦1とか横2とか:何番目の鉄筋か

一方、従来の工事写真は以下の実物を置いて撮影します。

  1. マグネット:鉄筋に付けます
  2. 黒板:全長÷(鉄筋本数-1)=平均ピッチを求めて、設計値と実測値を記入します
  3. 検尺ロッド:10本程度の鉄筋が収まるような範囲に対して間隔の全長を表します

BAIASは検尺ロッドの代わりに鉄筋間隔ひとつひとつの数値を表示していました。

新しい仕様

BAIASをご利用中のお客様からご意見をいただけました。

  • 従来の写真だとわからなかった『ひとつずつの鉄筋間隔』は非表示にしたい場合もあるね
  • 従来の検尺ロッドみたいに全長がほしい

というわけで、鉄筋間隔の表示をカスタマイズできるようにしました。
ひとつひとつの鉄筋間隔を非表示にして、全長のみを表示してみます。
出来上がりはこのようなイメージです。

操作

計測対象の鉄筋に設置したマーカーの端から端までの全長を表示するには、
計測画面の「ラベル」をタップして表示される右メニューの「合計寸法」をONにします。
ひとつひとつの鉄筋間隔を非表示にするには、同じメニューの「間隔表示」をOFFにします。

おわりに

BAIASは以下の機能に対応しています。(2024年2月26日現在)

本数 間隔 重ね継手長 かぶり 多段配筋 鉄筋かご 円弧状の配筋 電子黒板

BAIASはご利用中のお客様からご意見をいただきながら開発を進めることができます。
実際に必要とされる機能の実装に注力できるのはやりがいがあります。
これからも配筋検査ARシステムBAIASへのご意見をお聞かせください。