こんにちは!
デバイスソフトウエア開発部の鈴木です。
前回のMiruroadに関する記事に引き続き、今回は、Miruroadの目玉機能の一つである「タイムラインビュー」について深掘りしていきたいと思います。
Miruroadの過去記事については下記でご紹介しておりますので、以下も合わせてご確認ください。
- 日々の走行を価値ある道路データに!エッジAIで道路を可視化するMiruroad
- 走行するだけでAIが「道路の穴」を自動マッピング!Miruroadのポットホール検知機能とは?
- 道路をお手軽診断!Miruroadでひび割れ損傷箇所を「診る」!
目次
- 1. なぜ「点」ではなく「線(時間)」の確認が必要なのか?
— 1-1. なぜ「点」ではなく「線(時間)」の確認が必要なのか?
— 1-2. 事故前後の状況比較(客観的エビデンスとしての活用) - 2. タイムラインビューの主要機能:できることの整理
- 3. 実践!操作手順ガイド:過去の路面へアクセスする
- まとめ:走行データを「資産」に変える
1. なぜ「点」ではなく「線(時間)」の確認が必要なのか?
日本の道路網は膨大です。これまでは、パトロールで異常を見つけることがゴールになりがちでした。しかし、限られた予算で効率的に修繕を行うには、「その異常がいつ発生し、どの程度の時間経過で悪化しているのか」という時間軸のデータが不可欠です。
今回ご紹介する「タイムラインビュー」なら、そうした維持管理の判断基準となる過去の状態を、即座に確認することができます。
1-1. ひび割れからポットホールへの進行観察(予防保全への活用)
例えば、ひとつのひび割れを発見したとします。それが半年前から変化のないものであれば「経過観察」で済みますが、短期間で進行しているようであれば、いずれ「ポットホール」へと悪化するリスクが高まります。
「タイムラインビュー」でこうした道路の変化を時系列で観察することで、重大な損傷に発展する前に対処する「予防保全」への活用が可能になります。

1-2. 事故前後の状況比較(客観的エビデンスとしての活用)
また、事故前後や道路付帯物(ガードレール、標識など)の損傷前後における画像比較に役立ちます。
「事故前の日付ではガードレールに凹みがなかったが、事故後には凹みがある」といった変化を時系列データとして示すことで、保険会社や警察、第三者へ提出するための客観的なエビデンス(証拠)として活用することができます。

2. 「タイムラインビュー」の主要機能
下記の「タイムラインビュー」画面は、気になる「特定の場所」の変化をピンポイントで確認するための専用画面です。下記のことができます。

- ピンポイントな時系列表示
特定地点の過去の走行画像を、タイムライン形式(時系列)で一覧表示します。 -
直感的な地点指定
数値(緯度・経度)の直接入力だけでなく、地図上をクリックするだけで見たい地点へすばやく切り替えられます。 -
必要なデータだけを抽出・印刷
選択した画像だけをまとめてPDF出力・印刷できるため、報告書作成の手間を大幅に削減します。
3. 実践!操作手順ガイド:過去の路面へアクセスする
それでは、実際の操作画面を見ながら手順を確認していきましょう。
- 基本的な使い方としては、まず「カレンダーマップ」画面から、対象車両が走行したルート上の該当位置を確認します。5m間隔で細かく画像が記録されているため、気になる箇所をピンポイントで特定することが可能です。
※「カレンダーマップ」についての概要は、過去記事の 日々の走行を価値ある道路データに!エッジAIで道路を可視化するMiruroadでもご紹介しているので是非ご確認ください。

- 該当の位置の写真を選択したら、そこから「タイムラインビュー」へと遷移します。
ここでは指定した地点の過去の画像が時系列で一覧表示されるため、「半年前はどうだったか」「1ヶ月でどれくらい損傷が広がったか」といった過去との比較がひと目で直感的に行えます。

- さらに、比較して報告や修繕が必要だと判断した画像については、チェックを入れるだけで最終的にPDF形式でまとめて印刷・出力することが可能です。現場の確認から報告書の作成まで一貫して完結することができます。

画面上で扱う位置情報(緯度・経度)は以下の精度に対応しています。
– 緯度: 最大小数点以下6桁まで(例: 35.392916)
– 経度: 最大小数点以下6桁まで(例: 139.442889)
※Miruroadでは5m間隔という細かい粒度でデータを保持しているため、この精度での位置指定が非常に重要になります。
まとめ:走行データを「資産」に変える
「タイムラインビュー」は、単なる画像閲覧機能ではありません。これまで「通り過ぎて終わり」だったパトロールを、蓄積型の「道路診断」へと変えるためのツールです。
「いつ」「どこで」「どう変わったか」
これらが一目でわかることで、道路維持管理の意思決定はより速く、より正確になります。
Miruroadは5m間隔という細かな粒度でデータを保持しているため、狙った場所の過去画像をピンポイントで呼び出すことができます。
このような現場の課題に寄り添った細部へのこだわりを、これからも追求し続けていければと思います。






